shirage式白髪ぼかしの考え方|「一度で完成しないカラー」を選ぶ理由

「白髪ぼかしは、何回通えば理想の髪色になりますか?」

ご新規のお客様から必ずと言っていいほどいただく質問です。

お答えは、正直、「人による」としか言えません。

髪質、白髪の量、過去のカラー履歴、目指す色味——これらの組み合わせで、必要な回数はまったく変わってきます。

それでも当店で共通してお伝えしていることが一つあります。「一度で完成する技法とは考えていません」ということです。

この記事では、白髪ぼかし専門店の当店(shirage)が、なぜ「一度で完成しないカラー」を選んでいるのか、その理由と考え方をお伝えします。

白髪ぼかしには色々な考え方があります

白髪ぼかしと一口に言っても、サロンや美容師によって考え方は本当にさまざまです。

「1回で大きく明るくして白髪を目立たなくする」というアプローチもあれば、「時間をかけて少しずつ髪色を育てていく」というアプローチもあります。

どちらも間違いではなく、それぞれの考え方に基づいた技法です。

当店では、後者の「時間をかけて育てる」考え方を採っています。理由は主に2つあります。

理由①:エイジング毛にできるだけ負担をかけたくない

ご来店いただくお客様の多くは、40代・50代・60代の女性です。

この年代の髪は、水分保持力が下がってくる時期。ホルモンバランスの変化で、うねりやパサつきが出始めている方も少なくありません。

いわゆる「エイジング毛」と呼ばれる状態です。

そのタイミングで、1回で大きく明るくするためにブリーチを強く使うと、髪への負担が集中的にかかります。

当店では、そこにできるだけ負担をかけたくないと考えています。

だから、当店の白髪ぼかしは基本的にブリーチを使わない設計を選ぶことが多いです。使うとしても、髪の状態を見ながら最小限に留めます。

「明るさに限界があるのでは?」と言われることもあります。確かに、ブリーチを使えばもっと明るくすることも技術的には可能です。

ただ、当店にご来店くださる方は「派手にしたい」ではなく「上品な透明感がほしい」というご希望が多い。ブリーチなしでも十分に上品な透明感は作れます

ここは4,000人以上の大人の女性を担当してきた中での実感です。

理由②:一度で完成すると、その後が難しい

1回で大きく明るくすると、確かに劇的な変化が生まれます。

ただ、その後のメンテナンスが実は難しくなります。色落ちのスピードが早くなったり、根元が伸びた時の落差が大きくなったり、次回の施術でイメージ修正しにくくなったり。

時間をかけて少しずつ育てていくと、こうした「その後の難しさ」がぐっと減ります。

色落ちも自然、根元が伸びても違和感が少ない、途中でイメージを微調整することもできる。長く楽しめるカラーを作るには、育てる時間が必要だと考えています。

「何回で仕上がるか」は本当に人それぞれ

この記事で「何回通えばこうなります」と具体的な数字をお伝えしないのは、それが正確な答えにならないからです。

実際、当店では次のようなケースが日々あります。

  • 白髪量40%・過去のカラー履歴が少ない方 → 2〜3回目には理想の状態に近づく方もいらっしゃいます
  • 白髪量60%・長年の白髪染めがある方 → 4〜5回目で少しずつ透明感が見えてくることも
  • 白髪量80%・エイジング毛の負担が気になる方 → じっくり半年以上かけて理想へ近づくこともあります

大切なのは「◯回で完成」というゴール設定よりも、「今の髪の状態に合ったペースで進める」こと。

カウンセリングでは、お客様の髪と過去の履歴を見ながら、無理のないプランをご提案しています。

「時間をかけて育てる」の具体的な流れ

回数は人それぞれですが、当店で共通してお伝えしている進め方はあります。

初回:髪の状態を整えるところから

初回は、白髪染めの残留や、過去のカラーで蓄積したダメージを踏まえた薬剤選定から始めます。プレミアム髪質改善トリートメントを併用して、髪のコンディションを整えるのが最優先。

この段階では、大きな色変化は感じにくいことも多いです。「思ったより変わらない」と感じる方もいらっしゃいますが、これは意図した設計です。

2回目以降:状態を見ながら少しずつ

次回のご来店は5〜6週後、長くて2ヶ月後を目安に。前回からの色落ちの様子や、髪の状態を見ながら、次に何を積み重ねるかを決めます。

この段階から、透明感や立体感が少しずつ見えてきます。「周りに雰囲気が変わったねと言われました」というお声をいただくことが多いのもこのあたりから。

継続:5〜6週、長くて2ヶ月のメンテナンス

理想の状態に近づいたあとは、5〜6週に1回、長くて2ヶ月に1回のペースでメンテナンス。年間の通う回数はだいたい6〜10回になります。

1回で完成させる技法との違い

項目 1回で完成させる考え方 当店の考え方(育てる)
1回の髪への負担 大きい 小さい
初回の変化度 大きい 控えめ
色持ち 短め 長め
イメージ修正 難しい 柔軟に対応可
エイジング毛への適性 状態次第 相性が良い

どちらが正解ということではなく、「何を大切にしたいか」で選ぶものだと考えています。

よくいただく質問

Q1. 具体的に何回通えば理想になりますか?

正確な回数はお答えできません。髪質・白髪量・過去のカラー履歴で本当に人それぞれです。

ただ、目安としては3回以上通っていただくと、多くの方が変化を実感されることが多いです。

初回・2回目は土台作りの側面が強く、3回目以降で「透明感が出てきた」「周りに雰囲気が変わったと言われた」というお声が増えてきます。

カウンセリングで髪の状態を見せていただければ、大まかな進み方をお伝えできます。

Q2. 1回だけでも来る意味はありますか?

あります。1回目でも髪の艶や質感の変化は感じていただけます。ただし「劇的に別人のように」という変化ではないので、そこは事前にご理解いただいた上でお越しください。

Q3. 途中で気持ちが変わったらどうしますか?

途中でご希望が変わることは普通のことです。「もう少し明るく」「少し暗めに戻したい」といったご相談があれば、その都度プランを組み直します。時間をかけて育てるからこそ、柔軟な調整ができます。

Q4. コースは何を選べばいいですか?

当店では2つのコースをご用意しています。

  • 脱白髪染めコース ¥25,300(税込・約2時間30分):白髪染めから徐々に切り替えていく方向け。ダメージリスクを最小化した設計
  • 白髪ぼかしハイライトコース ¥33,000(税込・約3時間30分):数回かけて徐々に明るくしていく方向け。デザインカラーも対応

どちらもプレミアム髪質改善トリートメントが標準で組み込まれています。

Q5. 他店で「1回で完成」と言われたのですが

それはそのサロンの技術と考え方です。白髪ぼかしには色々な考え方があるので、否定するものではありません。ただ当店では、エイジング毛への負担と長く楽しめる仕上がりを優先して、育てる考え方を選んでいます。

まとめ

白髪ぼかしは、サロンによって考え方も進め方もさまざまです。

当店では、エイジング毛への負担を最小限に抑えながら、時間をかけて育てていく設計を選んでいます。

「1回で完成」よりも、「長く楽しめる、無理のないカラー」を作ることを大切にしています。

あなたの髪の状態に合わせて、無理のないプランをご提案します。まずはカウンセリングでご相談ください。

白髪ぼかしをもう少し詳しく知りたい方へ

ここまでお読みいただき、ありがとうございます。記事でお伝えできるのは、あくまで一般的なところまで。実際に「自分の髪の場合はどうなるか」は、髪を見てカウンセリングしないと分からない部分も残ります。

表参道の白髪ぼかし専門美容室 shirage(シラージュ) では、施術を前提としないカウンセリングだけのご来店も歓迎しています。「一度プロに髪を見てもらいたい」という段階で大丈夫です。

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執筆:カトウ ヒデナリ(白髪ぼかし専門・美容師歴11年)
テレビ東京「なないろ日和」出演/台湾で白髪ぼかし講師/Instagram 8.9万フォロワー(@kato_ao._
4年間で延べ4,000名以上の大人の女性の白髪ぼかしを担当。表参道の白髪ぼかし専門美容室 shirage(シラージュ) オーナー。

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